• 医学文献のコピー、複写サービスはインフォレスタ!早くて確実!
  • space
  • 会社概要
  • アクセス
  • サイトマップ
  • ログアウト
医学文献のコピー、複写サービスはインフォレスタ!早くて確実!

【解説】新しい抗凝固剤 Part.1 ~ワーファリンに代わる新しい抗凝固剤~

 ▼まずログインして下さい▼
 このパスワードをブラウザに保存

【ID・PASSをお忘れの方】 こちら からお願いします。

新しい抗凝固剤 Part.1 ~ワーファリンに代わる新しい抗凝固剤~

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
【1】ワーファリンは投与管理が難しい
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=

術後や心房細動など、血栓を起こしやすい状況や疾患に対して、
血栓を予防するために、これまでは経口で投与できるワーファリンが
用いられてきています。

しかしながら、ワーファリンはその効果の幅が狭く、
また患者さんにより個体差があります。

特に肝臓でビタミンK依存性血液凝固因子の合成を阻害するため、
食物や他の薬剤の影響を受けやすいといわれています。

そのため、常に有効範囲を測定し、モニタリングをしていなければならず、
患者さんのQOLの低下にも関わっています。

そこで、より投与管理が容易で、安全な薬剤の開発が進められています。
『参考文献:【IFB_175】~【IFB_177】』

中でも、トロンビン阻害薬とXa因子阻害薬が
臨床の現場に登場しはじめています。


=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
【2】トロンビン阻害薬 ダビガトラン(Dabigatran)
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=

ダビガトランはワーファリン同様の経口投与薬です。

低分子量のトロンビン阻害薬で、消化管で吸収されます。
『参考文献:【IFB_178】

薬理作用としては、血液の凝固過程で主要な役割を担う
トロンビンの働きを特異的かつ選択的に阻害するものです。

トロンビン阻害薬は現在いくつか開発中ですが、
ダビガトランはすでに2008年には欧州で、
人工股関節・膝関節置換術後の血栓予防薬として承認されています。

また、2009年にはRE-LYという日本を含む
多国籍の多施設臨床試験(第III相)の結果が発表され、
ワーファリンと比較して安全性や有効性が示されました。
『参考文献:【IFB_179】』
(ClinicalTrials.gov臨床試験番号 NCT00262600)

これにより心房細動による脳血栓の予防薬として
米国のFDAが承認の勧告を行いました。

欧米や日本でも承認申請中で、近い将来の承認が期待されています。


=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
【3】Xa因子阻害薬 フォンダパリヌクス(Fondaparinux)
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=

フォンダパリヌクスは化学合成により作られた硫酸ペンタサッカライドの
ナトリウム塩であり、アンチトロンビンに特異的かつ選択的に結合し、
アンチトロンビンの抗Xa因子活性を増強することによりトロンビンの生成を
阻害するものです。

経口投与ではなく皮下注射として処方します。

現在フォンダパリヌクス以外にも多くの薬剤が開発されていますが、
日本で上市されているのは一つです。
『参考文献:【IFB_180】~【IFB_181】』

2001年米国で承認されて以来世界の65カ国で承認されています。

日本で第III相臨床試験の結果承認されているのは、
2007年4月承認の静脈血栓塞栓症のリスクが高い
下肢整形外科手術者に対する適応でしたが
(ClinicalTrials.gov臨床試験番号 NCT00911157)、
2008年5月に腹部手術施行患者にもその利用が認められています。
『参考文献:【IFB_182】』

人工膝関節置換手術において、深部静脈血栓の予防では、
ワーファリンと同等の効果が得られたとの症例報告もあります。
『参考文献:【IFB_183】』

さらに、海外では内科疾患に対する臨床試験も実施されており、
新たな抗凝固薬としての可能性を秘めています。
『参考文献:【IFB_184】』

日本でも急性肺血栓塞栓症や急性深部静脈血栓症に対する
適応が申請されています。

▼お取り寄せになりたい参考文献にチェックを入れて下さい。

ALL CHECK ALL CLEAR
【IFB_175】
論題:   Emerging Therapy これから登場する役者たち 
ワルファリンに代わる新たな抗凝固薬による心原性脳塞栓症の治療
著者:   星野晴彦(慶応義塾大学 医学部神経内科・脳血管障害予防医学講座)
誌名:   分子脳血管病(2008年7巻3号313頁~322頁)
部数:  
【IFB_176】
論題:   ここまで進んだ不整脈研究の最新動向 心房細動をめぐる新展開 
心原性塞栓症予防薬の新展開
著者:   是恒之宏(国立病院機構大阪医療センター 臨床研究センター)
誌名:   医学のあゆみ(2010年234巻6号691頁~695頁)
部数:  
【IFB_177】
論題:   血栓症 抗血栓薬:最新情報 注射・経口抗凝固薬
著者:   小嶋哲人 (名古屋大学 医学部保健学科)
誌名:   最新医学(2010年65巻6号1189頁~1194頁)
部数:  
【IFB_178】
論題:   最新・脳血管疾患Update 研究と臨床の最前線 脳血管疾患の治療の最前線 
心房細動患者に対する新規抗凝固薬開発の現状と展望
著者:   内山真一郎 (東京女子医科大学 医学部神経内科学教室)
誌名:   医学のあゆみ(2009年231巻5号525頁~529頁)
部数:  
【IFB_179】
論題:   Dabigatran versus warfarin in patients with atrial fibrillation
著者:   Connolly, Stuart J・Ezekowitz, Michael D・Yusuf, Salim・Eikelboom, John・
Oldgren, Jonas・Parekh, Amit・Pogue, Janice・Reilly, Paul A・Themeles, Ellison・
Varrone, Jeanne・Wang, Susan・Alings, Marco・Xavier, Denis・Zhu, Jun・Diaz, Rafael・
Lewis, Basil S・Darius, Harald・Diener, Hans-Christoph・Joyner, Campbell D・
Wallentin, Lars
(Population Health Research Institute, McMaster University and
Hamilton Health Sciences, Hamilton, ON, Canada)
誌名:   The New England journal of medicine(2009年361巻12号1139頁~1151頁)
部数:  
【IFB_180】
論題:   抗Xa薬の現状と展望
著者:   下東義正・国忠聡 (第一三共 研究開発本部プロジェクト推進部)
誌名:   日本血栓止血学会誌(2009年20巻5号527頁~533頁)
部数:  
【IFB_181】
論題:   凝固線溶系 抗凝固薬 最近の進歩
著者:   藤森祐多・小嶋哲人 (名古屋大学 大学院医学系研究科医療技術学)
誌名:   Annual Review血液(2009年2009巻244頁~250頁)
部数:  
【IFB_182】
論題:   抗凝固療法の新しい展開 血液凝固線溶系の未来 
婦人科領域の術後VTE発症予防における新しい凝固線溶系阻害薬の有用性について
著者:   鈴木直・戸澤晃子・小林陽一・木口一成・石塚文平 (聖マリアンナ医科大学 産婦人科)
誌名:   産科と婦人科(2010年77巻8号948頁~955頁)
部数:  
【IFB_183】
論題:   ワーファリンおよびフォンダパリヌクスナトリウムの両側同時人工膝関節置換術における
深部静脈血栓症の予防効果
著者:   武田賢・瀧直也・赤松泰・藤原豊・草山喜洋・持田勇一・三ツ木直人・齋藤知行
(横浜市立大学附属市民総合医療センター 整形外科)
誌名:   日本人工関節学会誌(2008年38巻220頁~221頁)
部数:  
【IFB_184】
論題:   抗Xa薬療法 抗Xa薬剤 AT依存性選択的抗Xa薬(フォンダパリヌクスなど)
著者:   岸谷健一郎 (グラクソスミスクライン ジェネラルファーマ部門)
誌名:   血栓と循環(2009年17巻1号27頁~33頁)
部数:  
ALL CHECK ALL CLEAR

FAX送信: 希望しない  希望する  FAXのみ希望
 確認