論題: |
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向精神薬 最新の動向 重要疾患・薬物療法トピックス レビー小体型認知症の薬物療法 |
著者: |
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井関栄三(順天堂大学医学部附属順天堂東京江東高齢者医療センター) |
誌名: |
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医学のあゆみ(2011年236巻10号987頁~991頁) |
部数: |
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※レビー小体型認知症(DLB)の定義について概説した上で、 DLBの様々な臨床症状ごとに、症状の特徴とそれに対する薬物療法について述べています。 認知機能障害に対しては、donepezil、tacirne、rivastigmine、galantamineなどの アセチルコリン・エステラーゼ阻害薬(AChEIs)の有効性が記載され、幻視でもAChEIsが第一選択薬とされている、 AChEIsでは効果が不十分な場合は、少量の非定型抗精神病薬(risperidone,quetiapine,olanzapine)や 漢方薬(抑肝散)が用いられることが記載されています。 不安・抑うつではAChEIs、抗うつ薬(SSRI、SNRIなど)、 睡眠障害では、clonazepam、AChEIs、melatonineが有効であることが述べられています。 パーキンソニズムでは、levodopa、dopamine agonistsが記載されています。 最後に、DLBに対する薬物療法を臨床症状別にまとめたものを表で示されています。 |